診断治療法開発 創薬部門

遊道和雄 部門長 ご挨拶

 

難病治療研究センター センター長 遊道 和雄高齢化社会を迎え、より高いADLを維持した元気シニア世代の育成と、健康で活力に満ちた社会を育むために、我々医療人に求められる主題・使命のひとつが「運動器疾患の克服・制圧」にあることは自明であります。しかし、変形性関節症、関節リウマチ、骨粗鬆症をはじめとする骨関節疾患治療を取り巻く現状は厳しく、当部門では様々な難病の病因・病態解析と治療法の開発を主題に据えて、「患者の福音」となる新しい発見を得るべくチームを構築して研究を推進しております。
特に骨・関節疾患、リウマチ性疾患、自己免疫疾患を中心に、アンチエイジングならびに中枢神経系をはじめとした運動器の再生医療をもターゲットとした病因病態の解明・治療標的分子の探索、治療法・治療薬剤の開発を行い、成果を上げてまいりました。今後も難治性疾患の克服・制圧に向けて何を、そして如何になすべきかについて考え、これまで我々が進めてきた「ナノメディスンの難治性疾患治療への応用」を主要テーマに大学院教育と研究に邁進してまいります。
これらの疾患は多数の遺伝的要因と環境要因が複雑に絡み合った結果であり、その仕組みは複雑です。現在は、バイオ医薬品やワクチンのDrug Delivery System(DDS)の研究、幹細胞や成熟脂肪細胞を脱分化させた線維芽様細胞を用いた中枢神経再生の研究、新規ナノテクノロジーを用いた骨関節等の複合組織・臓器再生医療、ナノ分子工学や液晶生物学など先端医薬の臨床応用を目指した研究を行なっております。本部門では、ナノメディスンをキーワードとして新しい医療技術を創出し、臨床現場に還元する、という強い信念のもと研究を続けています。

研究者紹介

      連絡先 TEL. 044-977-8111(代表)