遊道和雄 センター長 ご挨拶
高齢化社会を向かえる本邦において、健康で活力に満ちた社会を育むために我々医療人に求められる主題・使命のひとつが難治性疾患の制圧にあることは自明であります。難治性疾患の病因・病態解明と治療法開発に重点をおく基礎および臨床研究の意義は大変に大きく、難治性疾患の制圧に向けて今後何を、そして如何になすべきかについて大学院生、医学部生ならびに、若手研究者とともに考え、診療、教育、研究基盤の一層の充実のため皆様方のご指導をたまわり、努力していく所存でございます。
当センター内では、当該研究分野における基礎から臨床までの幅広い領域の研究や教育指導を通じて、聖マリアンナ医科大学の建学の精神『キリスト教的人類愛に根ざした「生命の尊厳」を基調とする医師としての使命感を自覚し、人類社会に奉仕し得る人間の育成、ならびに専門的研究の成果を人類の福祉に活かしていく医師の養成』を実現し、新時代の生命科学を創生する研究組織を目指します。
今後、当センターでは若手研究者を重視し、若手研究者に活躍の場を提供して効率的に研究を展開していただき、研究成果を出来るだけ早く臨床応用に繋げられるように共に努力したいと思います。明日の医学・医療を担う「やる気と創造性に富んだ」若手研究者に、是非とも集って頂きたく存じます。
今後とも、皆さまのご指導ご鞭撻の程を宜しくお願い申し上げます。
センター概要
大学院附属研究所である難病治療研究センターは、学則の規定に基づき、医科学に関する総合研究を行うことを目的に設立され、平成2年10月に開設されました。当研究センターに求められる主題・使命が「難治性疾患の克服・制圧」にあることは自明であります。難治性疾患を取り巻く現状は厳しく、高齢化社会を迎え、個々の患者のかたがたにより良い医療を提供し、ひいては社会的、経済的損失を軽減させていく弛まぬ努力が求められています。
難病治療研究センターは、これまでに蓄積してきた「知」と「人」の資源を基盤に、さらに研究施設の財産であるサイエンスに関するあらゆるノウハウ、科学研究費、知的財産ならびに人的財産を結集して難治性疾患の克服に取り組んでまいります。こうした集約は、本センター内の既存のフレームワークを基盤としつつも、有機的かつ横断的に連携し進められていくべきであると考えます。いうまでもなく、研究者、研究グループとしての連携は、難病治療研究センターや大学内に留まらず、国内外の研究機関と建設的な関係を構築し、かつ、可能な限り早急に医療の現場で貢献できるよう、文科省、厚労省をはじめとする公的機関や企業を包括した産官学連携を世界的視野で展開していく段階にあります。地道な研究活動に加えて、産官学の充実した連携機構を構築していくには、目的意識に裏づけされた強い意志と努力を要し、なによりも組織に活力を与える若い力が求められます。
本センターは、以下に示した2部門及び研究協力部としてRI研究施設と実験動物研究施設を持つ、地下1階地上4階、延床面積約6,500m2の独立棟です。
交通アクセス
〒216-8512 神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1周辺地図
公共交通機関
東急田園都市線
- 溝の口駅下車 : 「川崎市バス」聖マリアンナ医大行…バス30分
- 宮前平駅下車 : 「川崎市バス」聖マリアンナ医大行…バス30分
- あざみ野駅下車 : 「小田急バス」向ヶ丘遊園行…バス30分
- 武蔵溝ノ口駅下車 : 「川崎市バス」聖マリアンナ医大行…バス30分
小田急線
- 向ヶ丘遊園駅下車 : 「小田急バス」あざみ野行 / 聖マリアンナ医科大学行…バス15分
- 百合ヶ丘駅下車 : 「小田急バス」聖マリアンナ医科大学行…バス20分
- 新百合ヶ丘駅下車 : 「小田急バス」聖マリアンナ医科大学行…バス30分
JR南武線
- 武蔵溝ノ口駅下車 : 「川崎市バス」聖マリアンナ医大行…バス30分
お問い合わせ
〒216-8512 神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1- TEL. 044-977-8111
「病因・病態解析部門」連絡先
- TEL. 044-977-8111(代表) 内線 4113, 4208
- FAX. 044-977-9772(直通)
「診断治療法開発・創薬部門」 連絡先
- TEL/FAX. 044-978-2036(直通)